道場主：突然だが、今度新たにウィンドウズ８が発売となる事を、お主は知っておるかな？

　弟子：はい。存じておりますとも。マウスを使わなくても、ディスプレイ画面を指でタッチすると動くものですよね。タッチで動くなんて、とても便利なりますね。

道場主：「便利」とも言い難いようじゃぞ。スタートボタンが無くなってしまったらしい。最初は慣れるまでに大変であろうなぁ。お主も、今のうちから訓練しておくに、越した事はない。

　弟子：はい、直ちにウィンドウズ８の訓練を開始致します。しかし、マイクロソフト製品のうち、ウィンドウズＸＰは２０１４年まで利用できるんですよね？

道場主：そもそもお主は、サポート期間というものを知っておるかな？ マイクロソフト社は、原則として製品の出荷開始から１０年間はサポートするルールを明示しておるのじゃ。（ただし企業向け製品に限る。） ５年のメインストリームサポート期間と、５年の延長サポート期間の合わせて１０年。だから「まだ大丈夫」と言えるな。

　弟子：はぁーっ、何ですか？そのメインサポートストリーム期間・延長サポート期間とは？

道場主：下の一覧表を見るがよい。セキュリティ更新プログラム、有償サポート、個別の修正プログラムだけでなく、 無償サポート、仕様変更・新機能のリクエストまで行うのが、メインストリームサポートじゃ。 しかしウィンドウズＸＰの次期バージョンである、ウィンドウズ・ビスタの出荷は少々遅れたであろう。 このように次のバージョンの出荷が遅れた場合は、次の出荷から２年後までがメインストリームサポート期間となるぞ。

　弟子：うぁー。ウィンドウズＸＰは、企業向けだけでなく、個人ユーザ向け製品についても、１０年以上サポート期間がありますねぇー。良かったぁー！！

道場主：ＸＰのユーザー数は、本当に半端なく多いのじゃよ。そう言えばお主も、今サポートを打ち切られたら困ってしまう、筋金入りのＸＰユーザーであったのう。

　弟子：実を言うと、そうなんです。まだＸＰを使っております。だって大変使いやすかったじゃないですか、ＸＰって。 ところで、話を戻しますが、新しくこれから出荷されるウィンドウズ８では、なんでスタートボタンが無くなってしまったんですか？

道場主：うーん。何故じゃろうか？。わしも解らん。しかしスタートボタンの変わりに、スタート画面というものがあるぞ。下の図を見てみい。 これが今日のポイントの１つじゃ。

　弟子：あれーっ！！ウィンドウズ７（セブン）までにあった、デスクトップ画面は、無くなってしまったんですか？！ なんか画面に一杯きれいなタイルが並んでますねぇ。

道場主：案ずる事はない。デスクトップ画面はまだまだ健在じゃよ。

　弟子：えっ、本当ですか？どこに有るんでしょうか？

道場主：タイルを隅から隅まで、よーく眺めてみい。控えめにどこかにその存在があるぞ。どうじゃ。見つかったかな？

　弟子：あーっ、ありました！！画面一番左側の列の、下から２番目に発見できました！！黒いタイルに「デスクトップ」という文字が書かれています！！ もしかして、この黒いタイルをクリックすると、またはタッチすると、デスクトップ画面を見る事が出来るのではないですか？

道場主：ピンポーン！正解じゃ。このタイルが黒いのは、たまたまこのコンピュータの持ち主が、デスクトップの背景色を黒一色に設定しておるからであって、 他のどのコンピュータも「デスクトップ画面への入口」タイルの色が、必ずしも黒とは限らないぞ。 ここではお主に見つけ易い様にするために、わざわざ黒くしておいたのじゃ。「デスクトップ画面への入口」イコール、黒色ではないから、注意するように。

　弟子：はい。かしこまりました。でも、どういうことでしょうか？ウィンドウズ８では、スタート画面というものと、デスクトップ画面と２つの画面があるのですか？ うーん、また頭が混乱してきました！！

道場主：驚くのはまだ早い。アプリ（＝プログラムの事。）にも、ストアアプリと、デスクトップアプリと２つの種類があるのじゃ。

　弟子：うぉーっ！！ウィンドウズ８の道を極めるのは、ものすごく大変そうですねぇー。うっすら額に汗をかいてきました。その２つのアプリは、どう使い分けするんでしょうか？

道場主：それはまた今度じゃ。ＸＰのサポート期限のあるうちに、必要なファイルと必要でないファイルを、しっかり吟味して、お引越しの準備をするのが、お主がまず先に行う事じゃ。

　弟子：はい。でも、すこしずつウィンドウズ８についても引越し準備をしながら、訓練して頂きたく存じます。

道場主：わぁっ、はっ、はっ！！片腹が痛いのう。物事には先と後があることを、お主には何回も教えておるではないか。 それでは、お主の引越しの荷物が増えるだけであろう。（？！）