「ヒト」の管理が一番むずかしく、かつ重要です。
【経営3資源の性質比較】
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状態管理の要素 |
管理の難易度 |
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陳腐性管理 (=傷みやすさの管理) |
自発的移動性管理 (=予想不可能な不規則な動きの管理) |
ヒト |
○ 技術力・体力など |
○ |
難 |
モノ |
○ |
× |
中 |
カネ |
× |
× |
易 |

以上のことから会社を一人の人間に例えると、「ヒト」は歯に該当するでしょう。
「ヒト」という経営資源を、最初からある、いつでも自分にくっついている「手」「足」のように考えていたら、それは間違いです。
会社は、営利(=人間の場合で言うと食物、エサ)を目的とした団体であるといわれます。
しかし会社設立してすぐの時には、そんなに大きな利益などは生じないものです。
小さな利益を積み重ねていって、段々と大きくなって行くはずです。
つまり、人間と同じく、生まれて間もないうちは大きな食べ物が食べれない「歯」の無い状態で、「ヒト」が育っていない状態と言えるのです。
出来たばかりの会社は、歯がない赤ん坊と同じです。消化できるサイズの「利益」を少しずつ吸って、歯が生えて、固くて大きな食物を口に入れる事が出来るようになると、やがて体が大きく育って行くのです。
歯があっても、グラグラしていたり、虫歯になっていたり、抜け落ちていたら、流動食しか口に入らないので、会社には体力がつきません。
「人」という経営資源は重要です。手足以上に、常に磨いて、きれいにしておかないと、大変なことになるのです。
(人材派遣社員などは、「入れ歯」をはめている状態と言えるでしょう。)



これは会社にも当てはまることだと思います。
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